
草刈り機を選ぶとき、意外と迷いやすいのが「ナイロンコードにするか、チップソーにするか」です。
本体選びのつもりで見ていても、途中から
「庭ならナイロンコードで足りるのか」
「いや、どうせならチップソーの方が後悔しないのか」
と、刃の種類で止まる人は多いです。
この迷いがややこしいのは、どちらにもちゃんと向いた場面があるからです。
ナイロンコードは、庭木や縁石まわりのように障害物が多い場所で使いやすい一方、硬い草を一気に片づけたいならチップソーの方が話が早いこともあります。
実際、マキタもナイロンコード式のモデルで「庭木や縁石まわり」に触れており、チップソー式のモデルは230mm刃を前提にした草刈り機として展開しています。
この記事では、ナイロンコードとチップソーを
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安全性
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刈れる草の種類
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使いやすい場所
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交換や維持のしやすさ
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買ったあとに困りにくいのはどちらか
この軸で整理します。
先に結論だけ言うと、家の庭やフェンス際、縁石まわりを気楽に刈りたいならナイロンコード寄りです。
逆に、広めの場所や硬い草までまとめて進めたいならチップソー寄りです。
どちらが上かではなく、使う場所と草の質で決めた方が失敗しにくいです。
結論|庭や初心者ならナイロンコード寄り、効率重視ならチップソー寄り
結論をかなり雑に言い切ると、こうなります。
ナイロンコードが向いている人
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家の庭や駐車場まわりを整えたい
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縁石、塀、庭木の近くを刈ることが多い
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草刈り機に慣れていなくて、まず扱いやすさを重視したい
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「多少ゆっくりでも、気を使いすぎず刈りたい」と感じる
チップソーが向いている人
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空き地や敷地の草をまとめて刈りたい
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柔らかい草だけでなく、やや硬い草も相手にする
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作業時間を短くしたい
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障害物の少ない場所で、刈り取り効率を優先したい
マキタでも、ナイロンコード式のMUR193DやMUR189DCは庭木・縁石まわり向きとして訴求されており、チップソー式のMUR190SDやMUR015Gは230mmチップソーでの作業を前提にしています。
つまりメーカー側も、使う場所の違いで住み分けています。
草刈り機のナイロンコードとチップソーの違いとは
ナイロンコードは、樹脂製のコードを高速回転させて草を刈るタイプです。
金属刃ではないので、木や塀に当たっても傷をつけにくいという考え方で使われてきました。
マキタの過去の製品資料でも、ナイロンコード式は「木や塀に当っても傷をつけにくく、庭の手入れに最適」と説明されています。
一方のチップソーは、金属刃で草を切っていくタイプです。
刃がしっかりしているぶん、草を刈り進める力は出しやすく、広い場所ではテンポよく進めやすいです。
マキタの18VモデルMUR190SDや40VmaxのMUR015Gも、刈込み方式としてチップソーを採用しています。
ここで大事なのは、スペック表の見た目よりもどこで使うとラクかです。
庭の隅で、ブロック塀のきわを少しずつ当てないように刈る場面を想像すると、ナイロンコードの方が気持ちは軽いはずです。
逆に、障害物の少ない場所で膝下くらいまで伸びた雑草をまとめて進めたいなら、チップソーの方が相性はいいです。
これはメーカーの訴求や一般的な使い分けとも整合します。
ナイロンコードとチップソーを比較|どっちが向いている?
安全性で選ぶならナイロンコード寄り
安全性という言葉はふわっと使うと雑ですが、ここでは障害物に近い場所で使うときの気持ちのラクさとして考えるとわかりやすいです。
ナイロンコード式は、庭木、塀、縁石などがある場所を想定した説明が多く、マキタも庭木や縁石まわり向きとして案内しています。
過去の製品資料でも、金属刃より反発が少なく傷をつけにくいという文脈で紹介されています。
つまり、家の庭で「ここ当てたくないんだよな」と思いながら作業するなら、ナイロンコードの方が心理的なハードルは低いです。
刈り取り効率で選ぶならチップソー寄り
チップソーは、草をまとめて切っていく方向の作業と相性がいいです。
ナイロンコードよりも、刈るというより“切る”感覚に近いので、障害物が少ない場所なら作業テンポは出しやすいです。
マキタのチップソー式モデルは230mm刃を採用している機種があり、MUR012Gでは刃物に合わせて「チップソー・樹脂刃」と「ナイロンコード」に最適なモードを切り替える設計です。
つまり、同じ草刈り機でも、刃の種類で求められる使い方が違う前提になっています。
庭や家まわりならナイロンコードが使いやすい
これはかなりはっきりしています。
家の庭、花壇のそば、フェンス際、縁石のまわり。こういう“真っすぐ振れない場所”では、ナイロンコードの方が扱いやすいです。
マキタのMUR193D、MUR189DC、MUR100D、MUR1601Nなども、庭木や縁石まわり、キワ刈りといった文脈で訴求されています。
硬い草や広い場所ならチップソーが向いている
反対に、広い面をどんどん進めたいならチップソーの方が選びやすいです。
庭の中でも、障害物が少なくて草丈が伸びがちな場所なら、ナイロンコードだと少しまどろっこしく感じることがあります。
このあたりは、ナイロンコードが向いている場面がはっきりしているぶん、裏返すとチップソーの得意分野も見えやすいです。
初心者に向いているのはどっち?
最初の一台、あるいは最初の刃としてなら、私は使う場所が庭中心ならナイロンコード寄りだと考えます。
理由はシンプルで、家まわりで使う人ほど障害物に気を使うからです。
ただし、初心者なら何でもナイロンコードでいい、という話ではありません。
広い土地を一気に片づけたい人がナイロンコードを選ぶと、「思ったより進まない」と感じやすいです。初心者かどうかより、どこで使うかの方が大事です。
【リンカー設置①】
初めて選ぶなら、まずは自分の使い方に近いタイプを見ておくと判断しやすいです。
👇庭まわり中心ならナイロンコード対応モデルならこちら
👇広い場所を効率よく刈りたいならチップソー対応モデルはこちら
ナイロンコードのメリット・デメリット
ナイロンコードのメリット
ナイロンコードのいちばん大きな利点は、障害物がある場所で使いやすいことです。
庭木の根元、ブロック塀のきわ、駐車場の縁など、「ここで金属刃を入れるのはちょっと嫌だな」という場面で出番があります。
マキタが複数モデルで庭木や縁石まわりを前面に出しているのも、この性格があるからです。
もうひとつは、交換や維持の感覚がわかりやすいことです。
古いマキタの資料では、コードの送出しやスプール着脱が簡単で、コードのみ購入できる点にも触れています。
機種差はあるものの、ナイロンコード式は消耗品を前提に使うぶん、メンテの発想がシンプルです。
ナイロンコードのデメリット
弱点もあります。
まず、コードは消耗品なので減ります。縁石や硬い場所に当てながら使うと、当然ながら摩耗は早いです。
また、広い場所をどんどん進めたい人には、チップソーほどのテンポ感は出にくいです。
またナイロンコードはチップソーと違って回転して遠心力で草を刈っていくので、地面に小石などがあった場合飛ばしてしまう危険性があります。
道路際で車のガラスに跳ねた石が当たって、割れてしまったという事例も多くあります。
要するに、ナイロンコードは“際などの安心寄りの刈り方”には合いますが、スピードで気持ちよく終わらせたい人には少し物足りなく感じることがあります。
ナイロンコードが向いている人
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庭の手入れが中心
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フェンス際、縁石まわりを刈ることが多い
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草刈り機の扱いにまだ慣れていない
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本体よりも、まず使いやすさを優先したい
ナイロンコードが向いていない人
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空き地や敷地の草を短時間で片づけたい
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やや硬い草もまとめて刈りたい
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「細かい場所より、とにかく前に進みたい」と感じる
庭や家の周囲を中心に使うなら、ナイロンコード対応の草刈り機や交換用コードを先に見ておくと選びやすいです。
型番に合う純正コードやスプール付きセットもあわせて確認してみてください。
チップソーのメリット・デメリット
チップソーのメリット
チップソーの強みは、やはり刈り進める力とテンポの出しやすさです。
障害物が少ない場所なら、ナイロンコードより「仕事が進んでいる感」は出やすいです。
マキタでも、18Vや40Vmaxの草刈り機にチップソー前提のモデルを用意しています。
また、1台でチップソーとナイロンコードの両方に対応する設計の機種もあり、MUR012Gでは刃物に合わせて最適設定を切り替える仕様です。
こうした機種なら、場所に応じて使い分けやすいです。
チップソーのデメリット
ただし、チップソーは庭の隅で気楽に振れるタイプではありません。
塀や縁石の近くで慎重になる場面では、ナイロンコードより神経を使いやすいです。
つまり、チップソーの弱点は「性能が低い」ではなく、雑に近づけると相性が悪い場所があることです。
家まわりでの使いやすさだけ見れば、ナイロンコードに分がある場面は普通にあります。
チップソーが向いている人
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広めの場所をまとめて刈りたい
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草刈りのテンポを重視したい
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障害物の少ない場所で作業することが多い
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ナイロンコードだと少しまどろっこしいと感じそう
チップソーが向いていない人
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庭木や花壇の近くを中心に刈る
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縁石や塀のきわで使う時間が長い
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まずは扱いの気楽さを優先したい
広い場所の草刈りや、やや硬い草までまとめて刈りたいなら、チップソー対応モデルや交換用刃も確認しておくとイメージしやすいです。
本体だけでなく、対応するチップソーの入手しやすさも見ておくと後で困りにくいです。
よく比較される違いはどこか
ナイロンコードとチップソーの比較で、読者が本当に見ているのは次の4点です。
1. 家の庭で使いやすいのはどっちか
これはナイロンコード寄りです。
マキタ公式でも庭木や縁石まわりを明確に押さえています。
庭という条件があるなら、かなり強い判断材料になります。
2. 刈るスピード感はどっちが出るか
これはチップソー寄りです。
障害物の少ない場所でまとめて進めるなら、チップソーの方が選ばれやすいです。
3. 交換や維持で面倒なのはどちらか
ナイロンコードは消耗が早い場面がありますが、コード交換という発想がシンプルです。
チップソーは刃としての扱いが必要になるため、気楽さという意味ではナイロンコード寄りと考えやすいです。
これは公式の「コードのみ購入可能」「ワンタッチ着脱」といった説明とも噛み合います。
4. 1台で使い分けたい人はどうするか
この場合は、本体側が複数の刃に対応しているかを見た方が早いです。
マキタのMUR012Gのように、チップソー・樹脂刃とナイロンコードに最適な設定を切り替える機種もあります。
最初から用途が混ざっているなら、こういう考え方はかなり現実的です。
価格に見合うかどうかは「使う場所」で決まる
この比較で厄介なのは、価格だけでは判断しにくいことです。
たとえば、庭の縁石まわりしか使わない人がチップソー寄りの機種や運用を選んでも、使うたびに神経を使うなら、金額以上に面倒さが残ります。
逆に、広い場所を一気に刈りたい人がナイロンコードに寄せすぎると、作業時間の長さがストレスになりやすいです。
つまり、価格に見合うかどうかは、単純な本体価格ではなく自分の作業内容と合っているかで決まります。
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庭、家まわり、きわ刈り中心ならナイロンコード寄り
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平坦地や広めの場所、効率重視ならチップソー寄り
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両方あるなら兼用しやすい本体も候補
この整理ができていれば、「安いから買う」「強そうだから買う」みたいな雑な選び方はしなくて済みます。
どちらにするか決めきれない場合は、使う場所に近いモデルを見比べるのが早いです。
👇庭向けのナイロンコード対応機はこちら
👇作業効率を重視したチップソー対応機はこちら
こういう条件なら買ってよい
ここは、かなりはっきり分けていいです。
ナイロンコードを選んでよい条件
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使う場所が家の庭や外まわり中心
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縁石、塀、木のまわりを刈る時間が長い
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多少ゆっくりでも扱いやすい方がいい
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消耗品交換を前提にしても気にならない
チップソーを選んでよい条件
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障害物の少ない場所がメイン
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作業時間を短くしたい
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柔らかい草だけでなく、ややしっかりした草も刈りたい
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庭の繊細なきわ刈りより、全体の処理を優先したい
こういう条件なら別の選び方を見た方がいい
ナイロンコードをやめた方がいい条件
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広い土地を何度も刈る
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「進みの遅さ」がストレスになりそう
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そもそも庭木や縁石まわりをほとんど刈らない
チップソーをやめた方がいい条件
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庭の塀ぎわや花壇の近くばかり使う
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草刈り機にまだ慣れていない
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効率よりも気楽さを優先したい
1台で済ませたいなら
庭も空き地も両方やるなら、本体側の対応力を見た方がいいです。
刃の種類ごとに最適設定を切り替えられる機種があるので、使い方が混ざる人は最初から兼用を考えた方が後悔しにくいです。
よくある質問
ナイロンコードだけで雑草は十分刈れますか?
庭や家まわりの草刈りなら、用途としては十分考えやすいです。
実際にマキタのナイロンコード式は、庭木や縁石まわり、際刈りの文脈で展開されています。
チップソーの方が何でも上ですか?
そういう話ではありません。
障害物の少ない場所ではチップソーが選びやすい一方、庭の隅や塀ぎわではナイロンコードの方が扱いやすい場面があります。比較軸が違います。
マキタで迷ったら何を見ればいいですか?
まずは、使う場所です。
庭木や縁石まわり中心ならナイロンコード系、広い面をテンポよく進めたいならチップソー系を先に見ると整理しやすいです。
兼用を考えるなら、刃の種類ごとに設定を切り替えられる機種も候補に入ります。
まとめ|どちらが良いかではなく、どこで使うかで決める
ナイロンコードとチップソーは、優劣を決める比較というより、作業場所との相性を見極める比較です。
判断軸を最後に整理すると、こうです。
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庭木、縁石、塀のきわを中心に使うならナイロンコード寄り
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広い場所を効率よく進めたいならチップソー寄り
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家まわりで気を使う場面が多いならナイロンコードの方が気持ちはラク
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作業テンポを優先するならチップソーの方が合いやすい
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用途が混ざるなら、本体側の対応範囲も確認する
マキタの製品展開を見ても、ナイロンコード式は庭木や縁石まわり、チップソー式は230mm刃での草刈り、と役割が分かれています。
だから選び方も同じで、自分の作業場所に近い方を選ぶのがいちばん自然です
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
