一人旅って、気ままなようで、ちょっと勇気がいりますよね。
とくに伊勢のような歴史ある街は、「誰かとじゃないと寂しいかな?」なんて思うかもしれません。
でも実際は、静かに五感を開きながら歩く“ひとり伊勢”は、自分にこそぴったりの時間でした。
赤福本店でふと一息、濡れた石畳を踏みしめながらおかげ横丁を歩くと、雨音さえも旅の一部に感じられます。
今回は、そんな伊勢の一人旅を「しっとりと味わう」視点でご紹介します。
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おかげ横丁を自分のペースで楽しむコツ
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雨の日でも心地よい、女子旅向けホテル3選
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持って行ってよかった!旅グッズセレクション
少しだけ疲れた心に、そっと寄り添う旅になるかもしれません。
江戸時代、伊勢神宮へのお参り「お伊勢参り」は庶民の間で大流行しました。
特に「おかげ参り」と呼ばれる集団参詣は、全国各地から多くの人々が訪れる一大ブームとなりました。
特に赤福本店がある事で知られており、伊勢神宮に毎月1日に参拝する「朔日参り(ついたちまいり)」の参拝客をもてなすために作られた毎月1日の朔日餅(ついたちもち)は県内外から買い求める方々に賑わいます。
おかげ横丁は、当時のおはらい町の賑わいを再現した場所です。
この記事では、おかげ横丁一人旅|女子が癒された雨の伊勢旅とおすすめ宿3選と題して、雨の日こそおかげ横丁を楽しむ方法などをまとめてみました。
また、女子の一人旅におすすめの、“雨を味方にする”宿などもご紹介しますので参考にしてください。
雨だからこそ美しい。しっとりおかげ横丁の歩き方
◆ 雨に濡れる町並みの風情
伊勢神宮の内宮から徒歩すぐ、江戸情緒ただよう「おかげ横丁」。
晴れの日には観光客でにぎわうこの通りも、雨の日はぐっと静かになり、まるで時間がゆっくり流れているように感じられます。
石畳に雨がしみこみ、しっとりと濡れた町並みは、どこか風情が漂います。
足元の音が小さくなるぶん、風の音や、屋根を叩く雨の音がよく聞こえてくる。
そうやって五感が“静かに開いていく”感覚が、なんとも心地よいんです。
晴れていればスルーしていた小さな軒先や、暖簾のゆれ、職人さんの包丁の音。
雨の日は、そういう「余白」が旅の一部になるのかも。
「観光」じゃなくて、「感じる旅」。
一人旅だからこそ、そんな静かな美しさを独り占めできるのも、ちょっと贅沢だと思いませんか?
◆ 赤福で温まる、静かな朝の楽しみ方
早朝、まだ人の少ないおかげ横丁を歩いていると、ふっと香ばしい香りが鼻をくすぐります。
つい足が向くのは、赤福本店。
店内でいただける「赤福ぜんざい」は、雨で少し冷えた体にぴったり。
ふんわり湯気が立ちのぼるお椀から、甘いあんこの香りが立ちのぼる瞬間。
その一口で、なんだか心までほぐれていくような感覚になるんです。
雨の日は特に、赤福本店の中庭がとても静かで風情があります。
濡れた庭石、揺れる木の葉、その間をすっと流れる雨水。
時間が止まったような、ちょっと不思議な心の静けさを味わえるのも、雨の日の特権かもしれません。
◆ おかげ横丁の「屋内」穴場スポット紹介
「せっかく来たけど、雨であまり歩けないかも…」
そんな不安も、おかげ横丁には無用です。
実はこのエリア、雨の日こそじっくり楽しめる屋内スポットがいくつもあるんです。
▪ 五十鈴茶屋(いすずちゃや)
上品で落ち着いた和の雰囲気の中、手作りの和菓子と日本茶を楽しめるお茶処。
窓越しに雨を眺めながら、季節の和菓子をいただく時間は、まさに「自分だけの特別な時間」。
おひとりさまでも居心地がよく、雨音がBGMのように感じられる贅沢なひとときを過ごせます。
▪ 伊勢路 名産味の館
三重の名物や郷土調味料がずらりと並ぶ、ちょっとした「食のミュージアム」。
試食も豊富で、ゆっくり回るだけでも楽しい。
お気に入りの調味料やご当地お菓子を、自分へのお土産にするのもおすすめ。
屋内なので、雨でも濡れずにじっくり楽しめるのがポイントです。
▪ おかげ座 神話の館(改修のため一時休館中)
プロジェクションマッピングで伊勢神話を体感できるちょっとユニークな施設。
一人でも入りやすく、雨宿りがてら、歴史に触れる静かな時間を過ごすことができます。
おかげ横丁って、「食べ歩き」と思われがちだけど、実は“静かに自分と向き合える場所”でもあるんです。
とくに雨の日は、その良さがぐっと深まります。
“歩かない旅”でも、ちゃんと心が動くなんて笑。
そんな体験ができるのが、この伊勢のしっとり旅の魅力かもしれません。
雨の日でも心地よい。一人旅にぴったりな三重の宿3選
おかげ横丁をしっとり歩いたあとは、どこかで静かに過ごしたい。
とくに雨の日の一人旅は、ホテルの快適さが心の余白に直結します。
ここでは、女子の一人旅におすすめの、“雨を味方にする”宿を3つご紹介します。
静けさ、美味しさ、あたたかさ。どれも大人の旅にふさわしい、癒しの空間です。
伊勢志摩 二見浦 夫婦岩前 旅館 大石屋
この「伊勢志摩 二見浦 夫婦岩前 旅館 大石屋」は、夫婦岩のすぐそば、歴史とモダンが溶け合うやさしい宿。
伊勢神宮にもアクセス良好な立地ながら、観光地の喧騒とは一線を画す、静かな雰囲気が魅力です。
和モダンな客室には、ひとりでも心地よく過ごせる空間が広がり、
雨の日には、しっとり濡れた夫婦岩を見に行くのもまた趣深い体験ですよ。
館内の展望風呂では、湯に浸かりながら伊勢湾を眺める贅沢をお楽しみください。
「雨と海と自分だけ」の時間に、心がふっとほどけていきます。
この旅館の総合評価は「4.41」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「伊勢志摩 二見浦 夫婦岩前 旅館 大石屋」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
いにしえの宿 伊久(共立リゾート)
この「いにしえの宿 伊久(共立リゾート)」は、おかげ横丁まで徒歩圏内。静かに癒される、大人のための宿です。
雨の音を聞きながら、畳に座って深呼吸。
そんな“静かを味わう時間”が似合うのが、この「伊久(いきゅう)」です。
全室に檜の内風呂があり、お風呂に浸かりながら旅の疲れをゆっくりほどけます。
しかも、宿の裏手からは伊勢神宮・内宮まで徒歩圏内。
朝の雨の中、傘を差して神宮までの道を歩くのもまた、心洗われるひととき。
女性ひとりでも過ごしやすい気配りも充実していて、
・無料の湯上りアイス
・夜食の夜鳴きそばサービス
など、ちょっと嬉しいおもてなしが心に残ります。
この旅館の総合評価は「4.51」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「いにしえの宿 伊久(共立リゾート)」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
鳥羽ビューホテル 花真珠
この「鳥羽ビューホテル 花真珠」は、“雨音と海”が旅のBGM。絶景露天と美食の癒し宿。
鳥羽湾を見下ろす高台に建つ、静けさと絶景の宿。
雨にけぶる海を眺めながら、展望露天でぼーっと過ごす時間は、何にも代えがたい贅沢。
食事は伊勢海老やアワビなど、地のものをふんだんに使った会席料理。
天気に関係なく、“おこもり旅”ができる構造なので、雨の日でも満足度は高め間違いなし。
この旅館の総合評価は「4.07」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「鳥羽ビューホテル 花真珠」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
雨旅をもっと快適に。持って行ってよかった旅アイテム5選
「雨だから…」と不安になるよりも、
「雨だからこそ、こういう場所に泊まりたい」と思わせてくれる宿があります。
伊久のように、おかげ横丁からすぐの宿で、静かに整う夜を過ごせたら、旅は観光じゃなくて、自分を癒すイベントになります。
この章では、そんな一人旅をさらに心地よくしてくれる「旅グッズ」のセレクションをご紹介します。
荷物は少なく。でも、気分は下げない。
一人旅って、身軽でいたいですよね。
でも雨が降ると、傘、濡れた靴、湿った服…ちょっとしたことでテンションが下がりがちです。
だからこそ、「これ持ってて助かった!」っていう小さなアイテムが、旅の快適さを大きく左右するんです。
ここでは、実際に「これ良かったな」と感じた、雨の伊勢一人旅にぴったりのグッズを5つ厳選して紹介します。
撥水&折りたたみできるトートバッグ
濡れても安心、でも見た目もちゃんと可愛い。
観光地って、パンフレットやお土産で気づけば荷物が増える。
そんなとき活躍するのが、撥水素材で折りたためるトート。
私はシンプルなナイロン製を愛用していて、突然の雨でも中身を守れてストレスなし。
しかも、汚れても拭けるから安心です。
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軽量・自動開閉式のコンパクト傘
片手がふさがっていても、スッと開ける安心感。
荷物が多いときや、お土産を持っている時に自動開閉のありがたさを実感しますよね。
軽量&風に強いモデルを選べば、旅先でも安心です。
見た目がシンプルで大人っぽい色味(グレージュ、ネイビー系)がおすすめ。
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アロマミスト or ルームスプレー
ホテルの部屋を“自分の空間”に変える小さな魔法。
一人旅で夜にちょっと寂しくなること、ありません?
そんなときに使うのが、お気に入りの香りのスプレー。
枕に一吹きして寝ると、旅先でもぐっすり眠れたり、なんか「自分が整う」感じがする。
おすすめはラベンダーやベルガモット系。
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Kindle(または好きな文庫本)
雨音と読書。最強の“おこもりセット”。
雨の午後、お茶と読書。これ以上の贅沢ってなかなかない。
Kindleなら荷物にならないし、旅先で「本屋に行けない」不安もなし。
伊勢旅に合わせて、神話系エッセイやスピリチュアル寄りの本を選ぶのも粋です。
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折りたたみスリッパ&靴乾燥剤
濡れた靴問題、これで解決。しかもホテル内でもリラックス。
雨の日って、靴が地味にストレスなんです。
靴乾燥用の簡易シート(吸湿系)を忍ばせておくと安心。
ホテルで靴を乾かしつつ、スリッパでリラックスできれば、旅の質がぐっと上がる。
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「これがなかったら、不快だったかも」
「これがあったから、快適だった」
そういう小さな差が、旅の印象を大きく変えます。
とくに一人旅って、全部が“自分との対話”になるからこそ、自分をちょっとだけ甘やかす道具は必要ですよね。
雨でも楽しく、気持ちよく。
そう思える工夫をしておくと、旅そのものがもっと「自分らしい時間」になるはずです。
旅行で困るのが、大きな荷物ですよね。そんな方に情報記事を書いてみました。
>>おかげ横丁にある荷物預かりサービスや、コインロッカー情報の記事はこちら<<
伊勢一人旅モデルコース 大人女子がしっとり楽しむ、おかげ横丁と癒しの宿3選のまとめ
伊勢の一人旅は、晴れの日だけが正解じゃないんです。
むしろ、雨の日だからこそ味わえる静けさや香りや音が、この街にはあります。
そのおかげ横丁と周辺の一人旅にぴったりな宿3選をご紹介しました。
人混みに流されず、自分のペースで歩ける雨のおかげ横丁。
お椀の湯気とともに心がほぐれていく赤福の朝。
そして、雨音とともに静かに過ごせる宿やアイテムたち。
一人旅って、「自分を整える旅」でもあります。
慌ただしい日常から少しだけ抜け出して、五感で感じる時間を味わってみてください。
あなたの旅が、
誰かと比べるものじゃなくて、
“自分を取り戻す”優しい時間になりますように。
雨の伊勢で、そっと整う旅。
とてもいいですよ。
おかげ横丁のお土産が楽天サイトでも購入できます。