
高級食材と聞くと、なんとなく手が伸びにくいものですが、その背景を知ると見え方が変わってきます。
三重のあわびが特別な理由と、ふるさと納税での選び方をまとめました。
三重県のあわびが特別な理由|海女漁という文化
三重県は、あわびを獲る海女の数が全国で最も多い県です。
約1,000人の海女さんが、命綱と重り一つを頼りに海に潜り、一匹一匹丁寧にあわびを採っています。
潜水時間は平均30〜40秒ほどというので、想像以上に過酷な仕事です。
この伝統的な素潜り漁の技術は、2014年に「鳥羽・志摩の海女」として三重県の無形文化財にも指定されています。
あわびの希少さは、単に数が少ないだけでなく、こうした手間のかかる漁法によって支えられているという背景があります。
伊勢神宮とあわびの深い関係
あわびは、実は伊勢神宮とも深いつながりがあります。
鳥羽市国崎には、伊勢神宮に奉納する「熨斗(のし)あわび」を作る施設があり、今もその伝統が続いています。
倭姫命(やまとひめのみこと)が国崎を訪れた際、海女から差し出されたあわびを喜んだという言い伝えが由来とされていて、以来、国崎の海女が採ったあわびを神宮に奉納するしきたりが今日まで受け継がれています。
贈答品につける「のし」という言葉も、もともとはこの熨斗あわびに由来しています。
三重のあわびは、単なる高級食材というだけでなく、こうした歴史と文化を背負った存在でもあるのです。
なぜこんなに高級なのか
あわびが高級とされる理由は、いくつか重なっています。
- 漁獲量が減り続けている:あわびの全国的な漁獲量は、40年前と比べておよそ4分の1にまで減少しているというデータもあります。それでも需要は増える一方で、価格が上がり続けている状態です
- 成長に時間がかかる:あわびの寿命は15〜20年ほどとされ、大きく育つまでに長い年月が必要です。すぐに増やせる食材ではありません
- 素潜り漁でしか獲れない:養殖や機械での大量漁獲が難しく、海女さんの手作業に頼るしかないため、供給量に限界があります
- 縁起物としての需要:長寿であることから「不老長寿」の象徴とされ、おせち料理などの贈答需要も高価格を後押ししています
本当の旬はいつ?|正直にお伝えします
ここは正直にお伝えしておきたい点です。あわびの旬は、実は春から夏にかけてです。
産卵期を控えた初夏の時期に身が厚くなり、旨味が最も乗ってきます。
そして三重県では、資源保護のため9月15日から12月31日まで禁漁期間に入ります。
つまり、秋から年末にかけては、地元での新たな水揚げがない時期にあたります。
ふるさと納税で申し込む場合、この時期は在庫のある加工品・冷凍品での提供になっていることが多いです。
もし「旬の時期に、獲れたてに近いものを」と考えているなら、翌年の漁期(1月〜9月中旬)に合わせて申し込むのも一つの方法です。
正直に言うと、あわびは高級な食材なので、自分自身はあまり食べた経験がありません。
ただ、今回いろいろ調べてみて、海女さんの手作業一つひとつで支えられている食材なんだと知って、あの価格にも納得がいきました。
伊勢神宮との深い関わりも含めて、三重県らしい特別な食材だと感じています。
禁漁期に入る前の在庫や加工品でも、三重のあわびの味は十分楽しめます。
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ふるさと納税でのあわびの選び方
- 種類を確認する:三重県ではクロアワビ・メガイアワビ・マダカアワビの3種が水揚げされます。クロアワビは刺身向き、メガイアワビは蒸し料理など加熱調理に向いているとされています
- 生か加工品か:時期によっては、活きあわびではなく冷凍・加工品での提供になることがあります。到着時の状態は事前に確認しておくと安心です
- サイズ・重量:あわびは個体差が大きいため、返礼品ごとの目安サイズを確認しておくと失敗しにくいです
伊勢志摩の海の幸、あわせてどうぞ
三重県の海の幸をふるさと納税で楽しみたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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まとめ
三重のあわびは、海女さんという伝統的な漁の担い手と、伊勢神宮という文化的背景の両方を持つ、三重県ならではの特別な食材です。
旬の時期を踏まえたうえで、ふるさと納税での取り寄せを検討してみてはいかがでしょうか。

